i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

遺伝とは斯くも恐ろしきものなのか

昨日の午後、一通のメールが届いた。娘の学校で行われていた俳句コンクールの主催者からだった。

娘の通う学校は中学高校が一貫しているフランス公立の学校なのだが、日本語を日本の中学高校レベルで学ぶことができる特殊なクラスが設けられている。日本以外にも中国やベトナム等のアジアの国々の勉強ができるクラスもあり、フランス人以外に様々な国の子供達が通っており、授業以外にもそれぞれの国の文化行事が頻繁に開催されている。

そんな学校にて、ここ数日、日本語クラスの子供たちに向け俳句コンクールが開催されていた。生徒たちが思い思い好きに俳句を考えてそれを提出すると、日本にあるとある俳句関連の会の方々が審査をしてくれるというコンクール。参加は強制ではなく任意なのだが参加賞を目当てにほとんどの子供たちが参加しており、娘も例にもれず参加賞の日本の駄菓子ほしさにその俳句コンクールに参加していた。

 

届いたメールは、その俳句コンクールの主催者からであった。タイトルには、【俳句コンクール受賞者】と書いてあった。私はおもむろにそのメールを開いた。親指で携帯画面をスクロールしてメール文を見ていくと、コンクール入賞者の欄に娘の名前と娘が書いた俳句を発見した。

 

『夏休み  宿題終わらす  夢の中』

 

先日、この俳句を娘から先に聞かされ、『ここ最近のバカンスいつもそんなんやん…』と娘の自虐俳句に何とも言えない気分になっていたのたが、まさか規模の小さいコンクールとはいえ入賞するとは思っていなかったので驚いた。

さらに添付されていた【審査員句評】というファイルを開いてみた。娘の名前の横に審査員二名の句評が書かれていた。

 

『誰もが共感すると思います。思わず笑ってしまった。共感度No.1です!  夢だったんだね   がんばれ!といいたくなります。』

 

『ははは。宿題がすんでないのがよくわかります。寝てないで早く勉強を済ませなさいというお母さんの顔が浮かんでしまうのは深読みしすぎでしょうか。』

 

五七五のキレと風情あらわす季語からなるはずの俳句の句評が、みごとに笑いに包まれており、唖然とした。

自虐日記とも言える裏日記を公開してる母とダメっぷりを俳句に収め公開する娘。

これ以上は似ないでくれと願ってならない。