i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

新たな壁

『ママー。社会の授業がさ、歴史じゃなくなって、地理になったんやけどさ、もう何言ってるかわからんレベルでわからんねんけど。ママ、地理教えてな。』

と、金曜日、学校から帰ってくるなり娘から告げられ唖然とした。

 

先週の歴史のテストを病欠した娘に、ありがたいことに社会の先生が再試験の機会を与えてくれた。その再試験を金曜日の社会の授業中に皆のいる教室の隣の教室でひっそりと受けたらしいのだが、その間、クラスの皆は歴史の勉強から地理の勉強へと授業内容が変わっていたとのこと。

初めての地理の授業を歴史の再試験をしてたがために受けれなかった娘は授業後にクラスの友人達に、地理では一体どんな勉強をしたのかと、尋ねたらしい。

娘曰く、

『地理が始まったっていうからさ、地理ってどんなんやったん?って友達に聞いたんやけどさ、何言ってんのかわからんかった。』

とのこと、

『何言ってんのかわからんて、どういうことよ?』

と尋ねると、

『いや、何てゆうか、何の話しかなー??みたいな?』

(おいおい、待ってくれ…)と思いながら、

『何の話かなー??ってことは、微塵も何の話かわからんかったってこと?』

『うん。何言ってんのかわからんかった。 』

わからないとしか言い表しようがないほどの娘のわかってなさに、私はどんどん青ざめていくようだった。そんな私の表情を見ながら、なんとか説明しようと娘は考えながら

『たぶん…latitude (仏語:緯度)とかlongitude (仏語:経度)…の話じゃないかなーって気がするんやけど……気だけやしなー』

と、仏語混じりで説明をしてくれた。そうまでしないと説明できないほどに、わからなかったのかと思いながら、娘が初めての歴史の授業があった日に、学校から帰ってきて私に言った

『【時代】って何?どういう意味?』

という質問を思い出した。

日本語の単語すら出てこない地理は、もしかしたら歴史の勉強よりまずいことになるのでは!!?と私の頭の中では緊急警報が発令された。

ここ最近、そろそろ歴史の授業を中断して、地理の勉強を始めるとは聞いてはいたのだが、地理の勉強に関しては歴史の勉強とは違い、今でも使われる単語ばかりだろうし、まして時間の流れも気にしなくてすむから単純に単語を覚えるだけだろうと、娘にとってもさほど困ることもないだろうよと軽く考えていただけに、そこまでわからないと言われるとは予想していなかったのだ。

歴史の勉強が終わったら私もようやくテスト勉強から解放されると呑気に思っていたのに、このままでは、千葉県では落花生がとれるとかの説明をしなきゃいけないのか?と不安になった。そして、よくよく考えてみると気がついた。

『千葉=落花生』それ以外に地理の知識を絞り出せない自分に。

考えても考えても、中学地理でやったことは『千葉=落花生』しか思い出せなかった。特に落花生好きでもないのに、何故にそれだけを覚えていたかは謎だが、これはもう、お手上げだとしか思えなかった。

中学地理が何言ってるのかわからない娘に加え、中学地理で一体何をしたのかすら思い出せない自分。せっかく歴史が終わったというのに、新たな壁が母娘に立ちはだかった。

 

なんだってこんな年になってまでこんな目に…と思いながらも、歴史同様なにかの役には立つだろうと、中学歴史に引き続き、中学地理を勉強し直すことを私は決意した。

 

 

よし、がんばるぞ。