i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

要冷蔵 χ の来訪

フロマージュ  ブラン』と言う食べ物をご存じだろうか?

フロマージュ ブランという名を直訳すると『白いチーズ』という意味だ。フランスにおいてポピュラーな乳製品の一つで、どこのスーパーでも冷蔵デザートコーナーにヨーグルト等と共に並べられている。それはヨーグルトのようでいて、クリームチーズのようでいて、、、正直のところ普段口にしない私はよくわかっていない。チーズと名が入るくらいであるから分類上はチーズの一種であるだろうかと思っている程度しかフロマージュブランについての知識がないのだ。

冒頭から質問しておきながら我ながらなんたる曖昧な説明。しかし、当ブログは残念なことにおフランスグルメブログではなく一母のボヤキ日記。伝えたいのはフロマージュブランの素晴らしさではなく、その食べ物が乳製品であるということ、それのみなのだ。

曖昧なる食べ物χ=フロマージュブランは、ヨーグルトだろうがクリームチーズだろうが、チーズだろうが、とにもかくにも乳製品なのだ。そしてもちろん乳製品であるからして、冷蔵庫で保存しなければいけない。室温ではいけないのだ。要冷蔵である。『要!冷蔵!!』である!

 

その実態の曖昧な要!冷蔵!!食品が先日、片付けをしている時に我が家の中で見つかったのだ。もちろん、私は全く見に覚えがなく、娘が買ったわけでもなく、主人が買ったわけでもない。

小さな白いパッケージに『フロマージュブラン』と書かれたそれを見つけた時、私は凍りついた。何故なら見つけた場所が、息子の学校用リュックのサイドポケットの中だったからである。

掃除機をかけてる途中に放置してあった息子リュックをたまたま動かし、「あれ?何かおかしな形のものがはいっている?」と思え、ポケットを開けたのだ。するといたのだ。フロマージュブラン(要冷蔵)が。

自宅の中で一人でいたにも関わらず、思わず『え?これいつの?いつから?』と呟いた。いつかはわからないがとにかく学校の昼食で出たのを持って帰ってきていたのだろうと考えると落胆とともに沸々と沸きだしてくる息子への怒り。これはもはやこのままテーブルに置いておいて帰って来たら突きつけてきつく怒らねばと思え、ブツをテーブルに放置して片付けを続けた。

しかし、しばらくしてから私は息子が帰ってくる前にブツをゴミ箱へ捨てることにした。息子のことだから置いておいたらうっかり食べてしまう危険性がかなり高い、それはかなりデンジャーだと判断したからだ。怒ることは怒るがやはり安全第一をとることにしたのだ。

 

夕方になり、娘と息子が帰宅してから入れ違いで私が外出をした。出先で慌ただしく動き回ったお陰で、家につくと

『ふ~やれやれ~あ~お腹すいた~。』

といつもの調子になってしまっていた私は、すっかり昼間発見した要冷蔵χの存在を忘れていた。昼間一人であんなにも衝撃を受けワナワナしたものの、息子に負けず劣らず忘れっぽい幸せな脳を持った私はその日は終日、フロマージュブラン(要冷蔵)を思い出すことはなかった。

 

 

 

 

 

つづく