賀正
マスクをしながら鼻がズルズルくしゃみを連発、そんな風邪っぴき具合ながらお節料理の仕上げに台所をうろつく事となった大晦日。そんな母を止めても無駄だと諦めてYouTubeで娘&息子が“C'est pas sorcier !! セ パ ソルシエール”(意味 : 魔女ではない!!)というフランスの教育番組を見ていた。番組内容はタイトルとおり、子供が不思議に思っていそうなことや当たり前にあるものを、それは魔法や魔女がやったのではなく、これこれこうしてできてるんですよ、と一話ごとに題材を変えながら科学的に説明していってくれるといったものだ。フランスの子供たちにとってとてもポピュラーな番組で、うちの子供達も同じく好んでよく見ているのだ。
昨日は大晦日だと言うのにクリスマスのご馳走を題材としたその番組を見ていた娘&息子。毎年、大晦日は友人一家を夕食に我が家へ招待し一緒に年越しを楽しむのだが、先日からの風邪引きで今年はその年越し夕食会を急遽キャンセルした私に対する明らかなる当て付けであった。昨日の優しさも大晦日の夕食会を計算にいれてだろうよと、我が子達の強かさにやさぐれながら、YouTubeから聞こえてくるナレーションのフランス語を聞いたままペラペラとジェスチャー付きで真似をして娘&息子の邪魔をしてみた。すると娘に、
『フッ。意味(フランス語の)わかってへんくせに。』
と笑われたのだ!
あったまきた母は、
『ママは1月半ばから暇になるから、時間できるしな!勉強ちゃんとできるしっ!!だから、すぐに賢くなりますー!』
と返してやった。すると、娘の横で同じくYouTubeを見ていた息子が娘にこそこそっと耳うちした。
息子『僕はママ絶対勉強せーへんと思う…』
マ(私)『きこえとるわっっっ!!!』
息子の耳うちは、いつもいつも丸聞こえなのだ。
娘『あははははは!!私もそう思うわっ!!
』
マ『!!』(ノ-_-)ノ~┻━┻
12才と10才からのこの嘗められように、絶対に勉強してやる!!この二人よりっ!!と嘗められてなるものかと、母は心に誓った。そう、これが私の大晦日に強く思えた今年の抱負である。
子供達からの嘗められように憤慨するも、子供のポテンシャルの高さは侮れないとも自覚している。スポンジの用な吸収率の脳を持っている子供達との戦いは、こんな固まった頭ではかなり難易度が高いはずだ。しかし、このままでは母株は下落の一方間違いなし。子供達との戦いという低レベルにして高難易度な我が抱負、果たして上手くいくものか。
一年の計は元旦にあり。
元旦に計したということで、ご利益があると信じようと思う。
皆様、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
今週のお題「2019年の抱負」