i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

幸せな数日間の代償

はい、やってしまいました。

母。&息子。

本日、朝8時37分起床。

アウトー。息子遅刻。

 

起床から3時間も経っていない今、上手く思考を文字にできるのかはわからないが、脳内整理をふまえ、今日の遅刻となるまでの数日間をふりかえる。スタートは息子の誕生日前日からだろう。

 

我が息子は小さいころから食べることがとてつもなく好きだ。そんな彼は自身の誕生日に何を食べようかと半年以上前から熟考を繰り返し、そして数か月前からはきちんと希望する食べ物を出してもらえるようにと私に何度となく伝えてきていた。内容は

 

手巻き寿司

たこ焼き

クレープ(クレープ屋さんにて)

 

といった至ってシンプルなものだった。

(よしよし、誕生日だし望みをきいてやろう)と、母は張り切った。

しかし、息子の誕生日は24日土曜日で、いつも新鮮な魚を買うことができる近所のマルシェは土曜日にはやってない。しかたがないので、前夜祭として23日金曜日に手巻き寿司をしたのだ。旦那さんは月曜日以外は仕事で不在なため、その日は、息子&娘&私の三人で、サーモン、鯛、エビにイカ、いくら、チキン照り焼き、カニかま、卵焼き、生野菜など、息子のリクエストに従い三人では余りあるほどの量を用意し、手巻き寿司にして食べた。前日なのでケーキこそなかったものの、好きなものを好きなように巻いて食べることができる手巻き寿司に息子はとても喜び、『これとこれとこれを入れるのがいい』とか『やっぱり、こう横にまくほうがいい』とか『たまにはご飯なし』とかまたしても奉行と化し上機嫌で色々とレクチャーをしてくれた。

その翌日、土曜日はいつものごとく多忙な日で、朝から家を出て学校と習い事のハシゴをし、帰宅したのは夕方の6時半くらいだった。誕生日当日ということで私の友人(女性)が息子のお祝いにと6~8人分くらいあるであろうチョコレートケーキを持ってきて来てくれた。そして、誕生日会とゆうことでその日の夕食も息子のリクエストに答え、たこ焼きを作った。しかし、前日に食卓に出せなかった固まりのままの生魚も冷蔵庫に残っていてので、豪勢に両方並べてやれと手巻き寿司も用意したのだ。誕生日当日は息子&娘&私&友人女性の四人でたこ焼き、手巻き寿司、チョコケーキを食べつつ夜0時まだ続いた。好きな食べ物と好きな友人が来てくれ上機嫌な息子、わが友人をさし『○○ちゃんが一番やさしい!』とデレてみたり、と思いきや『じゃあ、ママは?』ときくと『ママが一番やさしい。あ、二人が一番やさしいね』とダメな男のような返答をしていた。あまりの連日なる息子のテンション高騰に娘が若干不機嫌になったものの、こうして無事に誕生日当日を楽しく幸せで終えたのだった。

さらに翌日の日曜日、この日も朝から夕方まで子供たちの音楽教室の個人レッスン、全体練習が続く多忙な一日だったのだが、練習を終えてから我々3人は招かれていた友人宅へお邪魔した。実は前日の誕生日の夕方に『よかったらうちにご飯をたべにきませんか?』と仲の良い友人一家にお誘いをいただいていたのだ。ここしばらく息子が誕生日が近いと言いふらしていたのでお祝いにと誘っていただいたのだが、当日は家に友人が来ることになっていたのでお断りをしたら、『たくさん夕食も用意があるので翌日でもいいから是非。』と言ってくださったのだ。私も子供たちも大好きなご一家で、そんな彼らに息子の誕生日を祝ってもらえるとはあまりに嬉しく、お言葉に甘えお招きされることにしたのだ。友人宅に着き、ご主人の最近のおすすめだというアメリカのビールを一杯いただいた。ビール片手に私がそのお宅の子供たちと談笑していると食卓に私が好きだろうと用意してくれた生ガキとツブ貝がスパークリングワインとともに並べられた。席に着き談笑しつつ前菜をいただいたあと、そのお宅のご主人が前日から用意してくれていた牛肉のトマトクリームベースの煮込み料理をサラダと赤ワインとともに出してくれた。さらには息子の好物を知っていたそのお家の奥さんが手作りのティラミスをデザートに出してくれたのだ。ありがたくプレゼントまでいただき、おいしく楽しいなんとも幸せな一時だった。結局、食後酒にブランデーまでいただき午前0時前までお邪魔してしまい、親子3人で深夜帰宅となった日曜であった。

 

さらにさらに翌日の月曜日。目が覚めると二日酔いの母。あたりまえだ。若い時ならいざ知らず、それなりに年を感じる年齢。さすがにビールにワインにブランデーと続いて平気なわけがない。まして数年前から胃が弱く胃炎になりやすく、しょっちゅう胃薬のお世話になっている身で、生魚、生魚、タコ、牡蠣、貝、肉、ケーキ2回はやりすぎた。度重なる暴食、誕生日だといえ調子に乗りすぎたと気づいた時はすでに遅すぎた。この日は朝の9時に、面識はないのだがお世話になっている初老のムッシュ(フランス人男性)と近所の地下鉄入り口で待ち合わせという大事な約束があったのだ。おまけに彼は遠方から来てくれるとのことで、遅れるわけにはいかないと、待ち合わせ10分前には指定されていた地下鉄入り口で待っていた。外気温5度ほどの雨の中、二日酔いでいまにも吐きたいくらい気分も悪けりゃ胃も痛い中待ってると、15分ほど遅れるとの連絡が無情にも入った。結局30分ほど寒空の雨の中耐えきりムッシュとは手短に路上で用件を済ませた。『せっかくだから、お茶でも』と誘ってくれたのだが、そんな状態でコーヒーなんて飲めるわけもなく『すみません、少し体調がよくなくて…』と、か弱そうなふりをして丁重にお断りをし一目散に家に帰ったのだ。それから、子供たちが学校に行ってる間、回復を図るべく日記も書かずに半死んでいた私だった。

 

 

と、ここで物語を終えることはできない。お話はまだ続く…