i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

帰還

10日ぶりに日記を書く。

正直、何をどう書いたらいいのやら…と悩みながらの日記である。

久々に日記を書こうとパソコンの電源を入れて、はてなブログを開いてみると、10日離れただけなのに懐かしさを感じて嬉しくなった。

この数日間、嫌いな書類手続きと、これまた嫌いな病院通いのダブルパンチに見舞われて、ネタでしかないような毎日になり、脳内整理どころか部屋の整理もできていなかった。

 

とりあえず、息子の中学進学をかけた諸々の手続きが無事に終わり

(小学校の校長先生と中学校の校長先生と中学校の保護者会とパリ市教育委員会がそれぞれ違う手続き方法を提示してきて、もうなんのこっちゃら……息子の場合少しイレギュラーな手続きもあったため、結局、色々調べあげてから書類を提出するも、受け取る側も把握していないのか、出せども出せどもポケットのビスケットかのように次々と提出を要求される書類が増えていき、あの手この手でようやく全ての書類を提出できたと思ったら、その翌日の朝イチに、

『マダム!!ずっと待ってるんだが書類はいつになったらできるんだ!!?今日の朝には必須だといっただろう!!!?え?何!?もう出した?んなばかな!?私はもらってない!!あ!まて!!もしかしたら、あっちの箱にあるかも!!………!!あった!!あったよ!!あった!マダム!書類があったよ!!よくやった!!!じゃっ!!』ガチャン!!

と、息子の小学校の校長先生からのお小言調書類探しライブ中継をきかされ、さらにその直後

「ちょっと!!!書類は!!?校長先生に渡さないと!!今日までよ!!?」

と息子の担任の先生からもメッセージが入り、またかと思い、すでに提出済だと返事をすると

「すばらしいわ!ブラボー!よくやったわ!!」

と、日本じゃ考えられないようなハイテンションで担任の先生からのお褒めの返事が送られてきた。)

 

さらに、書類作成の合間をぬってパリ郊外の病院にて負荷心電図、血液検査を受けるはめになり、

(遺伝性高脂血症な為、主治医から念のためにと心筋梗塞のリスクを測定するため運動しながら心電図を測ると提案された。この検査で引っかかるのだけは勘弁してほしいと若干ビビりながら病院へと向かった。検査室では心電図のコードを上半身各所にとり着けられ、そのままサイクリングマシーンをこぐように指示された。最初こそ恐る恐るといった気持だったのだが、横のおばちゃん看護師さんが

『いいこと!時速70キロを目指すのよ!!…そんなんじゃ全然だめよ!!もっとよもっと!70キロいったからいいと思っちゃだめよ!!75キロよ!!ほら、がんばって!!まだまだいけるわ!!もっといける!!もう自分をアスリートだと思いなさい!!!ほら、85キロを目指して!!ほら!!そのまま7分続けて!!いけるわ!いける!さらにあと3分よ!あなた、アスリートでしょ!!!?そうよ!その調子よ!!!』

と、「アスリートちゃうしっ!7分ちゃうんっ!!?てか、70キロってゆったやん!!」と随時ツッコミをいれたくなる声援をひたすらかけ続けてくれたおかげで、必死で笑いをこらえながらの検査を終えると、気分はすっかりスポーツジムにでもいたような気分にさせられていた。

さらに血液検査においては、いつもお世話になっている血液検査担当のお兄さんがあいかわらずの日本贔屓で、日本人は禅の心を持ってるだの、富士山を想うと注射なんて痛くないだのと励ましてくれ、「そもそも禅の心とはなんぞや?」と考えながらの採血となった。)

結果は、ありがたくも特に問題もなく、食生活のコントロールを怠らないようにとの注意だけで終わった。

 

そして検査と書類手続きが終わった翌日、〆に(?)歯医者へ行って親不知を抜いてもらった。

(診察予約の電話をかけ、症状とともに自分はこの歯科医院では初診になるとのことを伝えると、院内には複数人の医師がいるからと『男の先生がいい?女の先生がいい?』と聞かれた。それは何基準で返答したらいいのかと一瞬返答に困り『じゃあ、、、女性で?』と少し疑問を投げかけるように答えると、笑い声と共に『そうよね!この質問、何なの?って感じよね?笑!そりゃ困るわよね!笑』と、こちらの疑問を汲んで返事をしてくれた。質問内容は意味不明であったものの、なんともフレンドリーな歯科医院だと、私は少し嬉しくなった。

予約当日、そんなフレンドリーな歯科医院へむかい、親不知を抜歯してもらうことになった。今までに親不知を抜いてもらった経験はあったし、麻酔も効きだしていたのだが、女医さんにあまりに勢いよく奥歯を動かされそうになり、おもわずビクッとしてしまった。そんな私に、横にいた歯科助手のおばちゃんが

『大丈夫よ。大丈夫。すぐ終わるから。』

と優しく微笑み私の手を取ってくれた。なんとも優しいおばちゃんだと感激したのだが、さらに驚くことに彼女はそれから治療が終わるまで終始私の手を握っていてくれたのだ。フレンドリーどころか、もはや私はあやされる子供で、ここは実は小児歯科なんじゃ?と可笑しく思うくらいだった。しかし、小さい頃から歯医者が大嫌いな私には彼女の優しさがとても嬉しく、医師の性別どうこうよりもここはおばちゃん衛生士こそ指名したいなと思えた。)

 

と、こんなこってり濃いめのネタにしかならない10日間を過ごしながら日々『くそ~日記に書いてやる~』と思うも 、あまりにイレギュラーな事態の多さに体力気力とも足らず、隙あらばひたすらに脱力していた。


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脱力中のアナログ遊び

自作影絵『ワニ』

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我ながら自慢できるなと満足した。

 

アホなことしてないで、

そろそろ日記に戻ります。