i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

おあずけ

はい、再びバカンス開始~。

10年以上フランスに住んでいても、やはりこのバカンスの多さにだけはなかなか慣れない。3月初旬に2週間のバカンスが終わり学校のある日常へと戻ったかと思ったら明日からまた2週間の春休みである。

この1ヶ月は役所関係の書類作業に追われて、紙紙紙紙紙紙紙紙…紙に囲まれ過ごし、もう本当にうんざりしきっていて、全ての作業を終わらせたら、自分へのご褒美としてバカンスに入る前に一人でこっそり自宅生牡蠣ランチを楽しもうと心に決めていたのだ。それなのに、何を思ったのか昨日の朝マルシェへ買い物に行き、 

「…でも子供達も何かとがんばってたし、ママだけ一人でご馳走もなあ…せっかくやしサーモンのお寿司でも作って三人で食べよかな…」

等と思ってしまい、牡蠣を買いに行くのをやめ魚屋さんでサーモンを買って帰ってきてしまったのだ。

冷えた白ワインと生牡蠣を一人でこっそり楽しむという最高の会を心の底から楽しみにしていたというのに、我ながらよくこんな風に予定を変えたなと感心しながら、買わなかった生牡蠣の代わりに何を昼御飯に食べようかと台所の引き出しや冷蔵庫を物色した。しかし結局、色々調理するのも面倒だとインスタントラーメンを昼御飯に食べることにしたのだ。

小さなお鍋にお水を入れてガスコンロのつまみを回した。しかし、カチッカチッと乾いた音がするだけで火がつかない。「あれ?」と思い、何度つまみを回すも火がつかない。『え~なんなんよ~』と呟いた瞬間、マンション一階にはってあった【ガス菅工事のお知らせ】の紙を思い出した。そういや、ガス管工事につき丸一日ガスが使えなくなる日があるって書いてあったなと「あー今日やったかー…」と実感し、昼御飯のインスタントラーメンをあきらめた。生牡蠣を諦め、ラーメンすら諦め、こんな昼御飯になるはずじゃなかったのに…と思いながら食パンを食べた。

昼御飯の食パンを食べながらも、すでに私の頭は夜ご飯でいっぱいだった。ガスが使えないとなると夜ご飯はどうなるのだと。我が家では随分前から、米しか炊けないような家電に用はないという考えのもと、米を土鍋で炊いているのだ。せっかくの生サーモンがあるのに、米がなければ寿司にはできない。「こんなはずじゃ、、、」と舌打ちしたくなるような思いを抱きながら生サーモンを無駄にすることなく生かせる道を考えた。

 

はい。

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じゃじゃーん。

サーモンのタルタル白ワインセット

 

白ワインを注ぎながら、さあ、今から夜ご飯だ!と子供達に声をかけていると、トントンっとドアをノックする音がした。ドアを開けると二人のムッシュがたっていた。

『ガスの工事をしててね、ガスがちゃんと開通してるか確認したいのですが。』

とのこと。

食卓には、注いだばかりの白ワインとサーモンタルタル、バゲット、バターが我々三人を待っている状態だった。

ガスメーターを見たり、カチカチとガスコンロの様子を確認したり、書類を確認してサイン…長かった。

『もう、今からガス使えるからね。では、よい夜を。』

と言って、ようやくムッシュ達は下の階へと降りていった。

急いで食卓につき、

『よし!やっと食べれる!いただきまーす!!』

と三人でやっとありつけた夕食を食べ出した。

『なんで、このタイミングでくるかなー。ただでさえお寿司お預けでさ。ギリギリでまたお預けって、どうなんよ。』

と、ありつけた白ワインをぐびぐび飲みながらぼやくと娘が一言

『絶対それ言うとおもった。笑』

と言ってきた。

娘の理解が嬉しくも、実は一人で昼間に牡蠣会を企んでいたのだが…というプロローグは非難轟々必死になるなと思えたので、子供達には伏せておいた。

 

 

ぐびぐび飲み過ぎたため、

白ワインの写真は撮りそこねました。