もぎ取れQOL
そもそも、バカンス中だからと娘&息子も連れて主治医に会ったのが間違いだった。
お医者さんから食生活を正せと言われ、そんなひどい食生活をしてはいないと自宅に帰って叫べども、ここ最近オカン化が進む娘へはそんな母の叫びは届かずに、やれ『肉はやめろ』『野菜をたべろ』『夜ご飯なんか寝るだけやしサラダでいい』等々、よくもまあそこまで言えるなと思えるくらい小言を毎日いってくる。
昨日の朝、友人がせっかくのバカンスだから、テイクアウトの中華料理でも買って、お昼ご飯に一緒に食べないかと誘ってくれた。お天気も悪くつまらない1日になりそうだったので、とても嬉しく喜んでお誘いを受けた。
昼前になり、待ち合わせをして近所の中華屋さんへいった。パリにはテイクアウトの中華屋さんがたくさんあり、どこもだいたい同じようなスタイルのお店だ。料理がガラスケースに並んでいて、計り売りで売っていて、店員さんは決まって中国人。各中華屋さんで若干の味付けの違いはあるかもしれないが、置いてある料理はどこもほぼ同じで、さらに、なぜかどこの中華屋さんにもお寿司がある。
お寿司のクオリティはさておき、そんな中華屋さんの料理はアジアンフード好きの私としては大好物なのである。
しかし、ここしばらくなかなか訪れる機会がなかったため、昨日は久しぶりの中華屋さんとなったのだ。何を頼もうかと店につく前からワクワク考えた。あれもこれもと、計り売りシステムはなんて素晴らしいんだと思いながら食べたい物を想像した。
店につくと、お昼前だったので店内はまだお客さんがほとんどいなく、おかげでショーケースの料理は売り切れもなく、ズラリ勢揃いとなっていた。何を頼もうかとワクワク目移りしながらも、あまりに見事な料理の並び具合に浮かれて写真を撮った。
しかし、まさにこのピース写真の直後、右ピースの主=娘が
『ママ、油っこいのあかんから、あっちのサラダ系にしときや。』
と一瞬にして私のテンションを奈落へと突き落とす一言を放ってきた。
サラダ系なんぞ眼中になかったので写真すらない。
『バカンス終わったらこっそり一人で買いにきてやる。』
と、心に誓った。
ささやかなるQOLを我が手に!!
【QOL = Quality of life】クオリティオブライフ
クオリティ・オブ・ライフとは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質のことを指し、つまりある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。 (参照:ウィキペディア)