i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

バードウォッチ

今日のパリはまだ2月初旬だというのに気温が10度ほどあり、ここしばらく続いてた強烈な寒さにうってかわって、外を歩いていても身体が冷え込まないくらいだった。

 

毎週土曜日の音楽教室へ娘&息子と向かった今日の午後、娘の個人レッスンの合間に息子に一時間程の休憩時間ができたので、息子と二人で近くの公園にでも行こうということになった。公園に行く前におやつを買っていこうと近くにあったスーパーに立ち寄った。

スーパーのパン屋さんコーナーで2個目がタダになってるお買い得なクリームパンのようなパンを2つとホットコーヒーを注文した。息子にあったかい飲み物はいらないのかと聞くと、

『全然寒くないし、暑いから冷たいのがのみたい』

と言い、微炭酸ジュース【オレンジーナ】をせがまれた。

オレンジーナも注文しお会計を済ませ、店員さんから商品を受け取りスーパーを後にした。


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ルーブル美術館の前にある大きな公園の敷地に入ると、ナントカと煙は高い所が好きとでもいうのか一人颯爽と塀の上を歩きながら楽しそうにする自由人全開の息子を見ながら、この人は将来一体何になるんだろうかと思いながら携帯電話で写真を撮った。

塀が終わり、仕方なく塀から下りてきた息子とすぐそばにあった噴水へと向かった。噴水の周りには何脚かの椅子が置かれていたので二人でそこでおやつにしようとしたのだ。


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息子が空いていた椅子に座ってから、私も横にあった椅子にすわり一息ついた。ゆっくり座っておけるだろうと、さっきスーパーで買ったパンを息子と食べようとカバンから取り出した。紙袋からパンを取り出し息子と二人で一つを分けようとした時、黒っぽい塊が思いっきり私の右手に当たった。なんだ!!?と思いパッとその黒っぽい塊の行った先を見ると、名もわからない鳥が一羽いた。
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たしかに、よく考えたら鳥に蹴られたような気がしてき、なるほどパンほしさに強行手段にでてきたのかと納得がいった。観光客も多い公園だし、かなり人慣れしてるのか、パンを手にしていることを理解しているその鳥は一向に離れようとしなかった。それどころか、はずみで落ちたパンくずをつまみ出した。すると同時に、周りにいた鳥たちが餌がもらえると勘違いしたのか一斉に私の周りに集まりだした。


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『おおお!』

と、動物好きの私は鳥たちの群がってくる様に感動し、はしゃいでいたのだが、横を見ると息子がいたはずの椅子には息子がいなくなっていた。


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気づけば息子(動物嫌い)に距離をとられていた。

この直後、息子から

『寒いから帰ろ。』

を連呼されたのは言うまでもない。