i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

異文化交流①

『やっぱりさー、今のスポーツの授業好きじゃないわー』

と夕食をたべながら娘が呟いた。

運動神経がいいかどうかは別として、娘はわりとアクティブに身体を動かすことが好きなのでなんとも意外な発言だった。

さほどの興味もなくモグモグと食べることに必死な息子。

 

娘『みんなは小学校の時にもやってたらしくて、私もちょっとだけ小学校の時やったことあるんやけど…』

マ『何してるん?』

娘『Cirque』

マ『は?シルク??シルクってあのシルク?』

娘『うん。シルク。』

 

Cirque:シルク=意味『サーカス』

 

マ『は?まってまって。体育の授業の話やろ?』

娘『だからそうゆってるやん。スポーツ(の授業)で今やってるん。』

 

娘の供述によると、最近の体育の授業でマット運動などの延長でサーカスとゆう分野に入ったとのこと。サ-カスに行ったことのない私の想像力じゃサーカスと聞いて思い浮かべることができるのは、せいぜい綱渡りや空中ブランコ、あとは猛獣の火の輪繰りぐらいだが、そんなものどうやって体育でするんだと謎でしょうがなく

『シルクってさサーカスやん?何するん?どんなことしてるん?』と聞いてみた。

娘『なんてゆうの、こう小さいボール何個ももってポイポイって一人で投げて遊ぶやつ。あれのボールが固いほうとふわふわしたボールみたいなんと二種類あるんやけど、あのフワフワが苦手やねん』

マ『???何それ?お手玉?』

娘『ああ!!それそれ!それと一緒!それのボールバージョンとふわふわしたのとあるねん!あれ高く投げたら取れへんねんなー。普通はみんな先に柔らかいフワフワを練習してから、ボールのほうでするんやって。でもフワフワのほうが難しいん!』

 

なるほど、サーカスはサーカスでもピエロの一芸的なことを彼女らは行っているのかと想像がついた。しかしなんせ、お手玉。いや、もちろんお手玉とはいえ、ピエロの一芸ぐらい多種多様に球を操れば人に感動を与えれるぐらいのものにはなるのだろうが、いかんせん体育の授業の話。それはスポーツなのか??特にお手玉をフワフワとした柔らかい物体でしようもんなら、スピード感や反射神経すらいらない本当の芸でしかないんじゃないか???いや、そもそもお手玉はサーカスなのか???と次から次へと疑問が生まれてきた。しかしそこへさらなる一投

娘『あとは皿回しかな?』

マ『は?皿回し?サラマワシ?』

娘『棒のうえにお皿みたいなんのせて回すねん。どれだけ長く回せるか。』

マ『…確かに皿回しやな。』

娘『みんなは小学校とかでも習ってたらしいねんけど、私は小学校でサーカスの見学に行ったときにちょっと教えてもらってやっただけやったからさあ、そんなうまくないねん。』

 

そんな馬鹿な。と、もはや思考が徐々についていけなくなってき、アラートを鳴らしだしていた。私の認識上、皿回しは体育でもスポーツでもなく、サーカスでもあいまいなところに位置していた。あまりの可笑しな話に大人げない母は我が子すら疑った。

マ『ほんまに?みんなで棒もってぐるぐるしてるん?お皿乗せて?んなアホな!』

と、私を嵌める気だろうと娘にゆうと、何がおかしいものかと娘は真剣に

『ほんまやって。こうやってぐるぐる回すねん。ほらあれやん。日本にいてはる傘に四角いコップ乗せて回さはる人!あんな感じ!』

そんなプロの芸人さんレベルの技を引き合いに出され、もはや体育の話なのか何の話なのかと、私の中で何かが切れた。あたりまえだ。中学生の1クラス全員が真剣に皿回しを授業でしているのだ。しかも、大半の子供たちは小学校で既にある程度経験し上手に回すことができるらしい。失礼かもしれないが、その光景を想像するとおかしくてしょうがなくなったのだ。

マ『こうやってクルクル?』

娘『うん、そうクルクル。』

マ『クルクル?』(笑)

娘『クルクル。なにがおかしいんよ。』(笑)

我関せずとモグモグと食を進めている息子の横で笑いあう母娘。すると突然、

 

娘『あ!でもお皿は本物じゃないで!中国っぽい絵がかいてあるプラスチックのお皿やで!』

 

Cirque:シルク=意味『サーカス』

 中国雑技団

 

という式が私の中で成り立ったと同時に色々なところで納得がいった。

よもやヨーロッパの体育において中国文化を取り入れているとは恐れ入った。

彼女の雑技団修行はいつかは何かの役に立つだろうか。

いや、あらゆる経験に無駄はないのだから、いつかは役に立つだろう。

 

ともあれ、まずは体育(雑技団修行)の成績(成果)はいかほどだろうか

 

楽しみだ