i-chi-tora’s ura-diary 一虎裏日記

"王様の耳はロバの耳"よろしく、徒然なるままに憎らしくも可愛い娘&息子の愚行を愛をもって暴露していくことを中心とする裏日記

誕生日には?

明後日は私の誕生日。

アラフォーになってからというもの、『ママは老化はしない。』『ママは、ある時から年をとらなくなった。』などなど、愚かにほざきつつも、老化をおそれている私。年はとりたくないのだが、やはり誕生日が近づくと嬉しくなってしまう。誕生日は何をしようか、何を食べようか、もうすぐ誕生日やしこれぐらいいいかとチョイ無駄遣いをしてみたりと、とにかくソワソワしてしまう。そしてそのソワソワは家庭内で伝染していった。

娘&息子からこの二、三週間、色んな質問が飛んで来た。『何かほしいものはない?』『何がたべたい?』『何かしたいことある?』等、ママの誕生日を色々と考えてくれてるのだろうな、と嬉しく思う。特に何かしてほしいと言うこともなく、『なんでもいいよ。』とか『おめでとうって言ってくれるだけで充分嬉しいよ』と二人にゆっていた。

今日、夕食が終わった食卓で、明日の放課後にある息子の学校の保護者説明会の時間を息子と一緒に案内状を見ながら確認していたら娘が例のごとくママの誕生日調査をしてきた。

娘『ママ、もし何かもらえるってなったら何がいい?』

マ(お、きたな?)『えーなにやろー』

娘『例えば、チョコレートの何かと、お花の何か、やったらどっちがいい?』

なるほど、花とチョコで悩んでるのか。『~の何か』と付けて少しでも誤魔化そうとするあたりがまた必死で可愛らしい。『うーん、どっちも嬉しいなー』と返事をする。

娘『でも、お花は枯れるやん』

マ『せやんな。たしかにお花は枯れるか。ママはチョコレートも好きやで。』

娘『でも、チョコやと、私がまえにママにあげたバレンタインのチョコみたいに、勿体無いからって食べへんやん。』

マ『たしかに!』

娘『絶対食べんと置いといて、腐らすやん!』

マ『…』

暗にわたしはディスられているのか?ん??というか、そこまで言うなら何故果敢にその二つを選ぶのだ…とかなんとか思ってしまってると、

息子『僕はカバンかな?』

娘&ママ『???』『???』

息『ママ、カバンすきやろー?カバンがいいよな?時計はあるしな。あ、やっぱりワインがいいかな?』

 

娘のかわいい提案がオッサンの様な提案にかき消された瞬間だった。

唖然としつつ、(買える金額じゃないやろ!)と心の中でつっこむ。恐らく彼女も同じ心境であったに違いない表情を弟にむけている…

しかしながら、チョイスが恐ろしいぐらいどんぴしゃ。君の中には経験豊富なオッサンでも入っているのか?と思えてしまう。

マ『いや、まって。どっちもママは好きやし嬉しいけど、それは大人になってから、お仕事できるようになったらママにちょうだい。』

息『えー、そう?いいの?』

と、言った後、息子が私に近づき、ひそひそと耳打ちをはじめた。

息『でも、やっぱりワインやんな?』

飲んでた水を吹き出しかけた。キャバクラにきたオッサンか!?どこでそんなのおぼえた!?

娘と二人で呆然となってるなか、まだまだ息子トークがつづいた。

 

息『明日はママの誕生日やから~なにしよっか~ママもゲームしよっか?』

『だって明日、誕生日やしーママも一緒にママができそうなゲームしよー』

マ(…よほどゲームがしたいのか、にしても…)

息『明日はどこのケーキにする?何に食べよっか?』

マ(なんとまあ……)

娘、必死で笑いをこらえている。

息『え?明日ママもゲームするやんな?誕生日やし、ママがすきなゲーム選んでいいよ』

笑いをこらえて小さくなっていく娘。もはや、私も笑うしかない。というか、笑けてきた。よっぽどゲームがしたいんだろうが…

娘『あははは、もう無理!』

私も無理だ。

 

マ『…あのさー、うれしいんやけど、ママの誕生日は明後日やしな!!』

 

息子『!!!!!?』

マ『明日は保護者説明会ってゆってたとこやろ!!』

 

姉の健気さを見習え、このダメオッサンがあ!!!っと思ってしまった。



誕生日まであと二日、めげずにソワソワ続行するぞ。